就活中の大学生・大学院生の方、そして大学を卒業した方、社会人の方など、「公務員になりたい」、特に「都庁に入りたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
筆者も大学学部生時代に、漠然と「都庁に入りたい」と考えていました。
しかし、都庁に関するリアルな情報を得ることが難しく、都庁に入った後のことをイメージすることができなかった記憶があります。
このブログでは、筆者の約10年の都庁勤務経験を元に、都庁受験情報のほか、若手職員の実際の仕事内容やライフスタイル、給料、そして出世情報等について、できる限り詳細に解説していきたいと考えています。職員でしか知りえない情報についても、守秘義務に抵触しない範囲で紹介していきたいと思いますので、お楽しみに(笑)
初回である今回は、少しでも都庁に興味のある人に向けて、都庁の基本情報について簡単に紹介していきます。都庁を実際に受験するか否かは別にして、「都庁ってこんな感じか」、と興味を持ってもらえたら幸いです!
具体的な試験対策情報等については、今後、順次記載していきます。
都庁試験って難関?
都庁に興味のある方のほとんどは、都庁試験の難易度が気になるのではないでしょうか。
「公務員試験って難関なんでしょ?」ましてや「都庁なんて、相当頭が良くなければ受からないでしょ?」、と考えている方が多いのではないでしょうか。筆者の友人の中にも、「都庁は難関だから自分には無理だ」といって、受験情報を調べもせずに諦めてしまった人が何人もいます。
実際に、公務員試験=難関・高倍率、というイメージが、世間的に持たれていると思います。特に都庁は、いわゆる高学歴の大学に通う大学生が、予備校に通って必死に勉強してやっと合格できた、という経験談も多いため、その難易度が極めて高く見られがちです。そして、そういう印象から、都庁に興味はありながらも、勉強を始める前から「自分には絶対に無理だ」と選択肢から外してしまう方が本当に多いです。
しかし、都庁の試験は、正しく準備すれば、誰もが突破できる試験です。もちろん、勉強が苦手な人にとっては、それなりの期間と労力がかかりますし、勉強が辛い・やめたいと思う瞬間も訪れるでしょう。しかし、正しい方法で勉強をしていけば、必ず合格ができるレベルです。
ただし、中学レベルの英語が読めない、小学校高学年レベルの算数・漢字がわからない、という方は、正直に申し上げて相当厳しい状態です。そういう方は、これまであまり勉強というものをしてこなかった人だろうと思います。そういった方は、専門試験が突破できたとしても、教養試験で足切りを食らってしまう可能性が非常に高いです。しかし、そのような方でも、相当厳しい状態というだけで、合格することが無理ということではありません。現時点で相当厳しい状態にあっても、正しく勉強すれば合格できる程度のレベルの試験です。もちろん、現状がそのレベルだとしたら、死に物狂いで勉強する必要はあると思います。
都庁の試験は、正しい方法で勉強をすれば、必ず合格ができるレベルの試験である。初回にこの事実を皆様にお伝えしておきます!勉強方法等については、今後詳細に解説していきます。
都庁ってどんな人が多い?
少し固い話になりましたので、ラフなテーマに変えます(笑)
実際に都庁の試験を合格して都庁で働いている人は、どんな人が多いでしょうか? 年齢・学歴については改めて詳細に解説しますので、今回は都庁職員の全体的なイメージについて簡単に紹介します。
都庁に勤めている人というと、「真面目な人・堅実な人・優秀な人・意識の高い人・出世意欲のある人」というような、イメージを持っている方も多いかと思います。一方、「つまらない人・お堅い人・コミュニケーション能力の低い人・やる気のない人・陰キャ」という明らかにネガティブなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?
筆者は都庁に10年間勤め、本当に様々な職員と接してきました。公務員にしておくのは勿体ない、ぶっ飛んでる奴もいました(笑)しかし、実際に何百人もの職員と接してきた中、上記イメージについていうならば、次のような印象を持ちました。 完全に主観ですが、母数が多いので信憑性はあると思います。
- 真面目な人:7~8割
- 堅実な人:7~8割
- 優秀な人:2~3割
- 意識の高い人:5~6割
- 出世意欲のある人:2~3割
また、
- つまらない人:4~5割
- お堅い人:4~5割
- コミュニケーション能力の低い人:1~2割
- やる気のない人:1~2割
- 陰キャ:2~3割
こんな感じになります。 真面目って何よ?と思われるかもしれませんが、世間でいうところのマジメ君・マジメちゃんを想像していただければ大丈夫です(笑)
やはり公務員ということもあり、真面目に仕事をやって、結婚をして、お金を貯めてマンションを買って、子供を育てて、というような、良くも悪くも昭和的な堅実な生き方を望んでいる人が多いです。これは間違いない事実です。そもそも、「レールに乗った人生を送りたくない」、「様々なことに挑戦したい」、と思う方は公務員にはならないでしょうから、納得の結果ではないでしょうか。
また、「この人優秀だな」と感心する人の割合は、それほど多くありませんでした。どちらかというと、普通に無難に仕事をこなす人が多い印象です。なので、自分に特別なスキルがないと自信がない方も、何も心配する必要はありません。
そして、意識の高い人が結構多いです。都庁の仕事は、特に若手のうちは勤務成績によって給料がほとんど変わらないため、正直な話仕事を頑張る現実的なメリットは少ないです。しかし、特に出世を目指している人でなくても、積極的により高い精度の仕事をしようと考えている人が多かったです。これは驚きました。筆者は、5時になったら帰ろうというテンションの方が多いと思っていましたから(笑)
一方、筆者が実際に仕事をしてみた印象としては、思ったよりもコミュニケーション能力の低い人や、陰キャは少ないと感じました。大学時代から、「民間でやっていく自信がないから、公務員を考えている」という同級生が多かったため、コミュニケーションが苦手な大人しい人が多いのではないかと筆者自身考えていたのですが、いざ入都してみると、フレンドリーな人がとても多かったです。しかし、すごくお洒落でチャラチャラしている感じの人は、確実に少数派です。職場にいたら間違いなく目立ちます(笑)これはイメージどおりでした。
今までの経験を振り返って、思いついたままに記載してみましたが、結局のところそんなに世間のイメージからズレるものではないのでは?と感じました。では、実際にどのような人が都庁で働くのに向いているでしょうか?次の記事からそれを説明していきたいと思います。
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