面接試験がいかに重要かについて、これまでデータを元に分析してきました。とはいっても、勉強開始直後から面接対策をしている受験生はいらっしゃらないと思いますし、そんな余裕もないと思います。
今回は、面接の準備はいつ頃から始めるべきかについて、実際にすべきことと併せて解説していきます!
具体的に準備すること
都庁の面接に必要な準備は、主に次の5点です。
- 敵を知ること
- 面接シートの内容構成
- 1分間PRの準備
- 面接のリハーサル
- 都庁の政策の把握
この5つが重要です。この5つの対策を十分に行えば、面接試験は確実に突破できます。そして、この5つの準備は、情報と時間があれば、予備校に通っていなくても十分に対応可能です。
今回は、それぞれの項目について、どういうことなのか?何をすべきか?について、簡単に解説します。具体的な対策方法は、今後の記事で解説しますので、まずは全体のイメージを掴んでいただければと思います。
1.敵を知ること
敵を知ること、言い換えれば、「面接試験とはどういうものなのか」を知っておくことが何より重要です。具体的には、
- 面接官はどのような人がなるのか?
- どのような人を合格させるつもりか?
- どのような人を不合格にするつもりか?
- 面接では何をチェックしているのか?
- 面接時間はどれくらいか?
等々、事前に知っておくことです。この点について十分イメージができるよう、今後解説をしていきたいと思います。
2.面接シートの内容構成
都庁の面接試験は、当日に受験生が提出する面接シートに沿って進んでいきます。面接シートは、都庁採用のホームページからダウンロードできるほか、過年度のシートも閲覧できます。
面接官は、面接シートに沿って面接を進めていくため、面接シートに書く内容が極めて重要になります。自分が面接で自身を持って話せる内容を、うまく面接官に質問してもらえるように計算をして、面接シートを作成しましょう。
面接シートの具体的な書き方については、今後の記事で解説します。
3.1分間PRの準備
都庁の面接試験では、冒頭に1分間の自己PRを求められます。荷物を置いて、着席する前に面接官から促されるため、緊張度がピークの状態でやらなければなりません。
内容は完全に自由ですが、内容について質問をされる可能性が高いので、しっかり対策してから望みましょう。基本的には、話す内容はすべて暗記しておいた方が無難です。
4.面接のリハーサル
面接を受けるイメージで、実際に声に出して話をしましょう。可能ならば、友人や家族に面接官の役割をやってもらうことが重要です。1分間PRの練習も含めて、誰かにチェックしてもらい、感想を言ってもらいましょう。
いざ言葉にしてみると、自分が伝えたいことを正しく伝えることが、思ったより難しいことがわかります。また、実際に言葉に出してみることで、自分の中での理解も深まります。早口になっていたか?聞き取りづらい場所はどこか?などといったレスポンスをもらうためにも、誰かにお願いして、面接練習に付き合ってもらいましょう。
5.都庁の政策の把握
都庁の面接では、自分が関心のある都庁の政策について質問がされます。 基本的には、面接シートに記載する「東京都に採用されたらやってみたいこと」に関連して質問がされますが、面接官によっては、「シートには書いていないけど興味のある政策は?」という聞き方をしてくる人もいます。なので、政策については事前に勉強しておきましょう。
ですが、それほど難しいことを求められているわけではありません。都庁が現在進行形で実施している各種取組(福祉対策・環境対策・都市計画等)について、その取組を行う理由・目指す方向性・課題・自分ならばどうするか、を意見としてまとめておけば十分です。
筆者の記事を読むほか、実際に都庁の情報ルーム(第一庁舎3階)に行き、興味のある政策が紹介してあるパンフレットを購入して読むことをお薦めします。
この5つを、面接試験までに入念に準備しておく必要があります。1は筆者の記事を読んで具体的にイメージしていただければと思いますが、2~5をしっかり準備するとなると、それなりに時間がかかるでしょう。
いつから対策すべきか?
面接試験は最終合否を決定付けるため、今すぐ始めて下さい!と言いたいところですが、都庁の採用試験では、一次試験を突破しなければ面接試験を受けることすらできません。そして、ほとんどの受験生は一次試験に向けて多くの時間を費やしてくるため、一次試験が終わるまでは、一次試験だけに全力を尽くすべきです。
面接対策ばかりしていて、一次試験を落ちてしまうと笑えません。面接対策は一次試験が終わってから始めましょう。
ですが、一次試験に合格してから、では遅すぎます。ここで平成31年度の試験日程を見てみましょう。
- 一次試験実施日 令和元年5月5日
- 一次試験発表日 令和元年6月5日
- 二次試験実施日 令和元年6月20日~28日の間で指定された一日
※面接試験の日程は、一次試験の発表の際に通知されます。
一次試験の成績と面接の日程の間には相関性がないため、「後半の日程だから一次試験の成績が悪かったのでは?」などと落ち込む必要は全くありません。「面接の日程が遅い人は最初から期待されていない」などというデマは無視しましょう(笑)
発表の日から面接までは最短で2週間しかないため、上に紹介した面接準備を万端に行うには短すぎます。一次試験の合格後にゼロから準備を始めるのは、あまりにリスキーです。一次試験を受けて、ある程度手応えがあったら、すぐに面接の準備を始めるべきです。
大抵のライバルは、一次試験の発表まで気が抜けてしまい面接対策を真面目に行わないため、ここで大きく差をつけることができます。合格して実際に働いている職員ですら、面接対策が不十分だった人が多いです。
一次試験を突破しても、半分以上の方が最終結果で不合格となってしまうので、面接対策は手を抜かずに全力でやりましょう!
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