都庁の仕事内容(本庁の1日編)

 前回は、某局の出先事務所に配属された新人職員の1日を紹介しました。

 今回は、某局の本庁に異動した、3年目職員の1日をご紹介します。同じく、少し仕事に慣れてきた、異動後3ヵ月ぐらいの日常の1日を切り取りました。

 出先事務所とはだいぶ内容が異なっています。守秘義務に抵触しないよう、内容はかなりぼやかしましたのでご了承下さい。

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若手本庁職員の1日(通常期)

〇7:50 起床  勤務時間はB班(9:00~17:45)で、家から職場までは約40分。ギリギリまで寝ていたいため、朝食は取らない。洗面を早々に済ませて家を出る。

〇8:10 出勤  駅までは徒歩10分程度。大江戸線なので、都庁前駅から庁舎までは近い。

〇8:50 職場着  本庁はギリギリの時間帯に来る人が多い感じがする。自分の上司は、いつも8:58分頃に来る。電車遅れたらアウトじゃん?と思いつつ、遅刻は絶対にしない上司。さすが。

〇8:55 メールチェック  メールチェックを行うと、大量のメールが届いており、朝からゲンナリ。読むだけでも時間がかかる。

〇9:00 業務開始  メールチェックが終わらない。ただのお知らせから調査物の依頼まで様々なメールがあるため、漏れがないように慎重にチェック。調査物は締め切り日を確認し、自分のスケジュール帳に転記。

〇9:15 上司と打ち合わせ  今週末にある、外部の人が参加する連絡会で配布する資料の作成状況を報告。課長も出席するため、課長代理(係長)も気にしている様子。  状況が変わったようで、一部資料に変更が生じたため、資料修正を指示される。

〇9:30 資料作成  課長代理に指示された資料の修正を開始する。新たに資料に載せるデータを他部署が持っているため、他部署の担当者へ電話で依頼する。

〇10:00 メール依頼の処理  他部署が送ってくれるデータを待っている間、メールで届いた調査物の依頼の処理を開始する。調査物は去年の同時期に同じ依頼が届いていたため、去年のフォルダをチェックして、変更状況を修正する形で対応。よくあることだが、朝届いた調査物の締め切りが今日の15時までって、どういうことだ?

〇11:00 資料作成  今日の調査物は早々に片付いてよかった。面倒なものだと、数日かかるものもある。  先ほどのデータがメールで届いたため、内容を確認して資料に転記。  午前中に課長代理に上げてしまいため、急ぎで資料を作成。

〇11:45 上司と打ち合わせ  変更資料を課長代理に提出。とりあえず了承をもらう。  昼休み終了後、早々に課長に上げることを確認。

〇12:00 昼食  相変わらずだがエレベータが死ぬほど混んでいる。今日も数基乗れずに見送った。エレベータ問題は本当に鬱。同期と待ち合わせをして、食堂でランチ。数人の席を確保できないほど、食堂も混んでいる。昼休みは分散して取得できる制度になったのに、結局ほとんどの人が従来どおりの12時~13時を選択しているのはなぜだ?あ、自分もか(笑)

〇13:00 自席に戻る  課長代理と一緒に、課長に修正資料を報告しようとしたが、課長が電話で捕まっている。昼休みからずっと電話しているようだ。話しぶりから、相手が都議の先生であることがわかる。本庁の管理職は本当に大変だな。資料をコピーして、自席で待機。

〇13:15 課長と打ち合わせ  修正資料を課長に提出。内容を説明する。方向性は問題なかったようだが、〇〇のデータも資料のどこかに入れてほしい、資料のレイアウトを変えてほしい、と2点指示をされる。

〇13:30 資料修正  〇〇のデータも自分の係では持っていないため、他部署に確認の電話をする。「すぐに送れると思う」と返事を貰えて安心。データを待っている間、課長に指示されたとおり、レイアウトの修正を始める。

〇13:45 他部署から電話  他部署から、調査物の回答のために確認したいことがあるから、打ち合わせをしたいとの電話が入る。14時から空いていると返事をし、打ち合わせ場所を確保する。大した案件ではなさそうだが、14時から他課と打ち合わせをすると課長代理に報告。

〇14:00 他部署との打ち合わせ  打ち合わせ場所で他部署の担当と打ち合わせをする。資料一式を見せられて、△△の回答方法について質問をされる。「言い切ってしまうと後で突っ込まれてしまうかもしれないので、もう少しぼかして回答したほうが良いですよ」と、役所っぽい回答をしてしまった自分がいた。入都から3年経ち、自分もすっかり役人になってしまったのか(笑)

〇14:30 資料修正  席に戻ると、先ほど依頼した〇〇のデータがメールで届いていた。データを含めて、レイアウトの大幅修正に取り掛かる。

〇16:00 課長から指示  突然課長が自分の席に来て、「□□の案件ってどうなってたっけ?」と聞く。さすがに覚えていないので、「調べて回答します」と答えたところ、「都議の先生に聞かれてるから、経緯・根拠と併せて早めに調べてほしい」と言われた。本庁はこういうことばかりだ。

〇17:30 課長への回答  □□について、これまでの経緯をA4用紙1枚にまとめて課長に報告。経緯はすぐにわかったのだが、根拠条例を探すのに手間取ってしまった。  課長から一発OKをもらえて一安心。

〇17:45 残業開始  そんなこんなで、資料のレイアウト修正がほとんど進んでいない。週末の連絡会の日程も迫っているし、明日も何が起こるかわからないため、諦めて残業開始。

〇20:00 勤務終了  資料が完成する。明日朝に課長にチェックしてもらおう。そして退所。これから食事を作る気にはならないため、外食で済ます。

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1日の感想

 本庁としては、そんなに大変な部署ではないと思うし、仕事のストレスもそんなにない。出先事務所から異動してきたが、やはり仕事の内容は全然違うと思う。やらなきゃいけない作業があっても、問い合わせが入ったり、課長から指示があったりなど、定時の時間内は自分の作業ができない時間が多く、やむを得ず残業をするパターンが多い。これで飲み会を何度潰したことやら…。スピード感のある仕事が多いが、本当に自分が成長しているのかは謎である。一つ確実に言えることは、本庁の管理職は辛そうだということだ(笑)

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